【リメイク事例】亡き夫のシャツがリバティプリントと出会い、世界に一着のスカートへ

完成したスカートを履く依頼主とサルトスタッフの画像

「大切な人が愛用していた服を捨てられずに、ずっとクローゼットに眠らせている」 

そんな方も世の中には多くいらっしゃいます。

サルトが大切にしている「受け継ぐお直し®」は、単なる修理を超え、服に宿る記憶を未来へつなぐプロジェクトです。
今回は、英国の老舗ブランド「リバティプリント」に協賛いただき、デザイナー阿部真理さんとのコラボレーションによって誕生した、
感動的なリメイク事例をご紹介します。

捨てられない想い出を「形」に変える

今回のご依頼主様は、亡くなったご主人が大切にされていたシャツを捨てられずにいらっしゃいました。

「ただしまっておくだけでは場所も取るし、もったいない。大切な人のものは自分にとってのお守りのようなものでもある」

そんな想いを抱えていらっしゃいました。

お持ち込みいただいたのは、20枚近い大量のシャツ。
イタリア製やイギリス製など、一枚一枚に素材や織り方の個性が光るブルー系のシャツたち。

ご依頼主様は洋服に愛着もあるし何か残しておきたいが、これだけ枚数もあるので、
普通のお直し屋さんではできないのではないかと思っていたそうです。

そこで以前にもお直しをお持ちいただいていたご縁でフィッター松尾にご相談いただきました。

リバティプリント、デザイナー阿部真理さんと出会いパッチワークスカートに変身

ご依頼主様からは元々、このシャツの生地をパッチワークにして何かできないかとご相談いただいていました。

そこでご提案したのが、リバティプリントをテーマとしたファッションを提案するデザイナー・阿部真理さんとの
コラボレーションによる
パッチワークスカートでした。

ご依頼主様は当初、
「全てブルー系なので、同色で揃えすぎるとパジャマのようになってしまうのでは?」
と心配されていました。

しかし、リバティプリントの特徴的な柄を合わせることによって一気に華やかで洗練された印象へと仕上がりました。
リバティプリントの生地は非常に軽く、また糸が細く、繊細なため今回お持ちいただいた男性物のシャツとはとても相性の良いものです。

お持ちいただいた全てのシャツを使用してパッチワークを仕上げました。
微妙な色の違いを見ながらバランスを見て、生地の分量を決めていきました。

また、今回のパッチワークスカートは、前後で合わせる生地のカラーリングを変えました。
前面:ブルー系が多めでより爽やかな印象
後面:柄を多めに使い華やかな印象
前後で雰囲気の違いが生まれます。

リバティプリントとは、英国ロンドンの老舗「リバティ社」が手がける高品質なプリント生地の総称です。繊細な花柄が代表的です。

阿部真理さんとは、株式会社マ・レルラの代表取締役社長、Mari Abeデザイナー兼ディレクターでいらっしゃいます。
リバティプリントをテーマとしたファッションデザインが特徴的です。

パッチワークにし縫い合わせた画像
大量のシャツを裁断した画像

こだわりの「リバーシブル」仕様

阿部真理さんのデザインの代名詞でもあるリバーシブルをこのスカートにも採用しています。

  • パッチワーク面: 20枚のシャツと繊細なリバティプリントが織りなす豊かな表情。
  • シックな裏面: 落ち着いた雰囲気で着用でき、歩くたびに裏地のパッチワークがのぞく贅沢な仕掛けです。

パッチワークは構造上、裏側に縫い目が重なってしまいますが、リバーシブルにすることでその点を美しくカバーしています。

前、後ろ、表裏、3面から楽しめるスカートが出来上がりました。

リバーシブルのスカートの画像

「育てる」楽しみ。洗うほどに増す風合い

使用した男性用シャツとリバティプリントの生地は、ともに洗濯に強く、
「洗えば洗うほど良くなる」という特性を持っています。

コットンでありながらシワになりにくく、パッチワークにすることでより扱いやすくなっているため、
まさに「服を育てる」感覚を日常で味わっていただけます。

完成~ご依頼主様とフィッター松尾の想い~

完成品を手にしたご依頼主様からは、

「想像以上に素敵になりました。ありがとうございます!」

と、喜びの声をいただきました。

フィッター松尾は語ります。

ご依頼主様は以前から亡くなったご主人のお洋服をお直しして着たいということでジャケットやパンツなどをお持ちいただいていました。
実はこの日もサルトでお直ししたお洋服を着用されていました。
ご主人から受け継いだジャケットやシャツはサイズを小さくリメイクし、
ネクタイは胸ポケットに入れるチーフにアレンジし、
素敵なコーディネートになっていました。

再度サルトに頼むという選択をしていただき、ご相談くださったことをとても嬉しく思います。

お話する中で以前から、ご主人への想いやお洋服への愛着を感じていたのでそういった想いを汲取りながらリメイクしました。

自分では着られない異性のアイテムだけど捨てずに大切にしたいという想いをお持ちの方は意外と多くいらっしゃいます。
そんな方に今回のお直しがご参考になればと思います。

サルトが提案するサステナブルなファッションの楽しみ方

今回のリメイク費用は、9万円で完成いたしました。

ご依頼主様は、
「サルトに出会ってからは、洋服を買う機会が少なくなった。買うよりはあるものを自分に合うようにお直ししていくという楽しみ方を発見した」
とお話しくださいました。

サルトでは、銀座本店をはじめ、麻布台ヒルズ店や新宿伊勢丹メンズ館店など各店舗で、
熟練の職人とフィッターが皆様の「想い出の一着」をお待ちしております。

眠っているお洋服を、今のあなたを輝かせる一着へ。ぜひ一度、サルトにご相談ください。

サルトの「受け継ぐお直し®」とは

サルトが大切にしている取り組みの1つが「受け継ぐお直し®」です。

「受け継ぐお直し®」とは、
誰かが大切に着てきたお洋服を、次に着る方の体型やライフスタイルに合わせて仕立て直し、想いとともに受け継いでいくお直しのことです。

「受け継ぐ」のかたちは様々で、例えばこんな例があります。

✔ 会社でお世話になった先輩から譲り受けたスーツを、自分の体型に合わせてお直し

✔ お父様が若い頃に着ていたスーツを、息子様・娘様へ受け継ぐ

✔ おじい様・おばあ様から譲り受けたお洋服を、今の時代に合う形へリメイク

どのご依頼者様も
「自分にとって大切な人が着ていた服が、自分が着られる形になる」
ということに大きな喜びを感じてくださいます。

過去のブログでは、受け継ぐお直しの具体的なリメイク方法やご依頼者様の想いをご紹介していますので是非ご覧ください。

「これ、着られたらいいのに」と思うお洋服があれば——

ぜひ一度、サルトの「受け継ぐお直し®」をご検討ください。
想いの詰まった一着を、次の時代へ繋ぐお手伝いをさせていただきます。

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