【女性向けお直し】数センチの調整で垢抜ける!シルエットを美しく引き出すサイズ直しの極意

お直し後の画像

せっかくお気に入りのお洋服を買ったのに、
「なんだか着られている感がある」
「モデルさんのように綺麗に着こなせない」
と感じたことはありませんか?

それは、洋服のサイズがあなたの体格や骨格に完璧にフィットしていないからかもしれません。

実は、ほんの数センチの調整で、見違えるほど洗練された印象を手に入れることができます。
今回は、洋服お直しのプロの視点から、女性のシルエットを最も美しく引き出す「お直しの極意」をご紹介します。

1. ジャケットの袖丈:手元から漂うプロフェッショナルな品格

ジャケットスタイルでまず見直したいのが「袖丈」です。
女性のジャケットの袖丈の理想的な長さは「手首から少し手の甲にかかる程度」

女性はブラウスやワンピースなどインナーの種類が豊富なため、男性のようにシャツの袖口を出す決まりはありません。
だからこそ、この絶妙な丈感が、上品で仕事のデキる印象を左右します。
適正な長さに整えれば、袖をたくし上げた時のこなれ感や、アクセサリーの輝きも一層際立ちます。

ジャケットの袖をまくっている画像

2. ワンピース:身長に合わせた黄金バランスの再構築

ワンピースで見直したいポイントは「着丈」です。
一口に着丈の調整と言っても、その方法は一つではありません。

サルトでは主に3つのアプローチから最適な方法をご提案します。

3つのアプローチで叶える理想の着丈

1.裾からカット :いわゆる一般的な着丈の調整です。スカート部分の長さを下からカットして調整します。

2.ウエスト部分から調整: ウエストの切り替え線のところから着丈を詰める方法です。ウエストラインがなんとなく本来の位置より下に見えている場合に行うことが多いです。

3.肩線から調整 :肩の部分から上の方に持ち上げる感じで着丈を詰める方法です。

身長155cm以下の方は要チェック!小柄な方のためのバランス調整

多くの既製品は身長160〜163cmを基準に作られています。
そのため、お直しをするかどうかのポイントは「155cm」を目安にしてみてください。

小柄な方の場合、

「なんとなくウエストのくびれの位置が下にきて、ずるっと下がった印象になる」

「アームホールの下の方がパカパカする」

「バストの位置が下になっている」 

といったお悩みがよく見られます。
こういったお悩みも踏まえながら、最終的に裾の長さを調整して全体のバランスを合わせていきます。

ワンピースは一枚で様になる便利で素敵なアイテムです。
その魅力を存分に発揮できる調整をいたします。

ワンピースのアームホールが開いている画像

3. ボトムス:美しさと耐久性を両立させる細部へのこだわり

パンツやスカートといったボトムスも、足元の美しさや履き心地を左右する重要なアイテムです。

フレアパンツの裾上げは「合わせる靴」が鍵

細身のパンツよりフレアパンツの裾丈の調整の方が、履く靴の高さに合わせて全体のバランスをみる必要があります。

ハイヒールの場合は、床から少なくとも1㎝は上げて調整します。
スニーカーやフラット靴をよく履くという方もいらっしゃいますので、お客様のライフスタイルにあったスタイルで調整します。

フレアパンツの画像

連鎖を防ぐ!パンツの「ほつれ補修」へのこだわり

裾がほつれたというご相談もよくお受けします。
丈を調整しても、ヒールに引っかかるなど、やはり擦れる機会というのはあるものです。

裾のほつれのお直しは一般的には「機械まつり」で直します。
機械まつりは手軽に綺麗に直すことができますが、一カ所ほつれができると連鎖的にほつれていってしまうという特徴があります。
そのため、このような裾のほつれでご依頼された方には「手まつり」をご提案しております。
手まつりであれば、連鎖的にほつれてしまうという現象が起きにくいです。

女性物のスカートの「ウエスト出し」2つの方法

「少しウエストがきつくなってきた」という場合のお直し方法をご紹介します。

方法①「縫い代から出す」
脇の縫い目の「縫い代」からウエストを大きくする方法です。しかし、女性物は縫い代が少ない物が多く、出せて2㎝程度です。

方法②「ウエスト部分をカットして下げる」
ウエスト部分を一部カットして大きくするという方法があります。スカートの構造上、ウエストの部分が一番細く、ヒップにかけて膨らんでいきます。
例えば、実際に測ってみると「ウエスト部分が72㎝、ヒップ部分は80㎝」という場合があります。そのため、この方法なら8㎝出すことができるということです。
カットする分、丈が短くなりますが、ジャストウエストで履いていて少し息苦しさを感じていたものであれば、位置を下げて履くことで着丈の短さをカバーすることができます。
デザインによっては10㎝程度出せる可能性があります。

事例紹介:ウエスト出し+着丈出しの同時実現

ウエストの細い部分を切ることで着丈が短くなるデメリットがあることはご紹介しましたが、
「それでも何とか着丈を長くする方法はないか」
とご相談に来られた方がいらっしゃいました。

ご要望:

  • ウエストを5㎝出したい
  • 丈が膝下丈だったものを、ふくらはぎにかかる程度(ミモレ丈)にしたい(8㎝長くしたい)

お直しの内容
このお直しでは、スカートのプリーツ部分を利用してウエストを出しました。
さらに丈を出すために、裾部分に生地を足すのではなく、「ウエスト部分」に似寄りの生地を足しました。
最後に、足した生地と同じ生地でくるみボタンを付け、全体に統一感をもたせて自然な仕上がりにリメイクしています。

お直し後の画像

レディースのパンツのウエスト詰め:パターンから考える美しさ

レディースのパンツをウエスト詰めする際、まず理解しておかなければならないのは、「女性用」と「男性用」のパンツでは、
そもそも設計(パターン)が根本から異なっているという点です。

男性用のパンツであれば、後ろ中心(背中側の中央部分)をつまんでサイズを小さく調整するのが一般的ですが、女性用の場合は、このように後ろからお直しすることはあまりありません。

女性用のパンツはウエスト部分がキュッと締まっており、ヒップにかけて女性らしい丸みが出るようなデザインになっています。
そのため、全体のシルエットバランスを崩さないよう「両脇」から均等に詰め、ヒップにかけてのラインが滑らかで綺麗に出るように丁寧に調整を施します。

さらに重要なポイントとして、ウエスト詰めとは言っても、女性のパンツの場合は実は「ヒップ」の部分が極めて重要な意味を持ちます。
ウエストからヒップにかけてのシルエットが、パンツを美しく穿きこなせるかどうかに深く関わってくるのです。

そのため、ただ「ウエストを何センチ詰めるか」を決めるだけでなく、それに合わせて「ヒップを何センチ詰めるべきか」についても必ずセットで確認を行います。

パンツの種類やデザインによって調整方法には違いがありますが、ここで具体的なお直しの一例として、「デニムのウエスト詰め」についてご紹介します。

メンズライクなデザインのデニムを女性が穿く場合、ウエストの後ろ側が浮いてパカパカしてしまうというお悩みがよく聞かれます。
このようなケースで、女性らしい綺麗なウエストラインにぴったりと合わせるため、デニムの内側に滑り止めテープを縫い付けてサイズを詰めるという方法を採用しました。
これは非常に高度な専門知識を要する方法ですが、この丁寧なお直し技術により、デニムの風合いやデザインを保ちつつ、ウエストを2〜3cmスマートに詰めることができました。

デニムのウエスト詰め

まとめ:最高の自分を演出するために

お直しは単なるサイズ調整ではなく、お洋服が持つ本来の魅力を最大限に引き出すためのステップです。

サルトのフィッターは今回ご紹介した通り、既成概念にとらわれず、お客様一人ひとりの体型やご要望に合わせて最適なお直し方法を考えていきます。
だからこそ、お客様に出会えた分だけの豊富な経験とアイデアを持っています。

「この服、もう少しこうだったらいいのに」
「サイズが変わって着られなくなってしまった」
などのお悩みがありましたら、諦めてしまう前にぜひ経験豊富なサルトのフィッターにご相談ください。

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あなたを最高に美しく見せる一着を、一緒に作り上げましょう。

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檀社長の画像

この記事の監修者 

檀 正也 / サルト株式会社 代表取締役

洋服お直し業界歴30年以上。日本最高峰の高級お直しサロン「SARTO(サルト)」を創業し、銀座、日本橋三越本店、新宿伊勢丹など国内屈指の立地で店舗を展開してきました。
NYやアジア各国(香港、台湾、シンガポール、韓国など)でもオーダー会を多数開催しております。
高級メゾンブランドやイタリア老舗テーラーの総手縫いスーツから、ファストファッション、競技用ウェアまで、服の構造を熟知した確かな技術力で業界の第一線で活動しています。