投稿日: 2026年5月29日2026年9月7日着物からワンピース・スカートへ。日常に馴染むサルト恵比寿店の着物リメイク事例3選 タンスの奥に眠っている、ご家族の大切な着物。「もう着る機会はないけれど、想い出が詰まっていて手放せない」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。親から子へ、そして孫へ。特別な想い出が宿る着物を、現代のライフスタイルに合わせて生まれ変わらせ、長く愛用し続けるための選択肢として「着物リメイク」が注目を集めています。サルトでは、長年の洋服のお直しやオーダーメイドで培ってきた確かな技術とデザイン力を活かし、着物から日常を彩るお洋服へのリメイクも承っております。今回は、Re SARTO 恵比寿店にご相談いただいた、想いをつなぐ着物リメイクの素敵な事例を3つご紹介します。 ➀ 総柄の着物をリメイク ひいおばあ様が丹精込めて仕立てられた大切な着物を、おばあ様が今の生活でも使いやすい形にリメイクして受け継ぎたいというお孫様からのご相談でした。おばあ様が実際に店舗へお越しいただくことが難しく、詳細なサイズ測定が困難であったため、サイズ感にゆとりのある「ケープ」へのリメイクを決定しました。「着物はもう着ないけれど、重たいコートよりも軽く羽織れるものが良い」というおばあ様のご要望を形にしています。さらに、着物の裏地に使われていた鮮やかな紫色の生地も余すことなく活用し、デザインのアクセントとして蘇らせました。総柄の着物は、一見すると華やかすぎて洋服には不向きに思えるかもしれません。しかし、実際にワンピースやスカートにリメイクしてみると、良い意味で「着物感」が強すぎず、現代の街並みや日常のシーンに驚くほど自然に馴染む一着へと生まれ変わります。 総柄の着物のリメイク Before / After セットで持ち込まれた帯については、サルトの橋本から「帯の硬さを活かしたバッグ」へのリメイクを提案しました。レザーと組み合わせることで現代的なデザインに仕上げ、家紋が入った部分を取っ手に活用しています。このバッグは取っ手を外してクラッチバッグとしても使用できる2way仕様となっており、最終的にお孫様へと受け継がれました。費用面では、ケープが約10万円、バッグが約5万円のリメイク費用となりました。 帯のリメイクBefore / After 着物リメイクのこだわりと料金体系 サルトでは、通常のメニュー表には「着物リメイク」を明記していませんが、豊富なオーダー経験と型紙(パターン)を活かして柔軟に対応しています。サルト保有の型紙で対応可能な場合:10万~13万円程度オリジナルの型紙を新規作成する場合:15万円以上 着物をリメイクする際は、一度解いて「反物」の状態に戻してから仕立て直します。反物は生地幅が限られているため、洋服の形にするには生地を継ぎ合わせる工程が不可欠です。サルトでは、単なる「継ぎはぎ」に見えないよう、デザインの一部として昇華させる高い技術力とデザイン力を大切にしています。「着物の柄を洋服にすると派手すぎるのでは」と心配されるお客様も多いですが、総柄の着物はワンピースやスカートにすると日常に馴染みやすく、裏地の隠れた柄をポイント使いすることで、世界に一点だけの洗練されたお洋服へと生まれ変わります。 ② 母親の着物をワンピースにリメイク お母様の着物をワンピースにリメイクした事例をご紹介します。サルトでは、お客様の大切な思い出が詰まった着物を、現代のライフスタイルに馴染む新しい形へと蘇らせるお手伝いをしています。今回の事例では、上品でクラシックな印象を与える「ボックスプリーツ」のワンピースデザインを提案いたしました。デザインを決める際、お客様の好みを踏まえるのはもちろんですが、生地そのものが持つ個性を見極めることも大切にしています。反物を広げ、生地と対話していると、長年の経験から「これだ」とピンとくるデザインが浮かぶことがあります。そうした熟練の職人ならではのアイデアを積極的に提案させていただいております。 お客様の好みをより深く把握するために、カウンセリングの際には、当日身に着けていらっしゃるお洋服のテイストやアクセサリー、全体の雰囲気などを参考にさせていただいております。言葉だけでは伝えきれない「お客様らしさ」をデザインに反映させるための、サルトならではのこだわりです。 また、着物特有の「裏地」も大切なデザイン要素です。今回の事例では、裏地に使われていた鮮やかな赤い生地を活用しました。生地の分量に限りがあったため、あえて全面には出さず、動いた時に「ちらっと」見える首元や、ノースリーブの脇部分などのディテールに配置しました。こうした細やかなアクセントが、既製品にはない、世界に一点だけの洗練されたお洋服を形作ります。 ③「着物はもう着ない」スカートにリメイク 今回のご相談のきっかけは、以前からサルトをご利用いただいている娘様からのご提案でした。「もう着る機会がなくなってしまったけれど、大切に保管している母の着物を、今のライフスタイルに合う形で活用できないか」という想いから、リメイクプロジェクトがスタートしました。 お打ち合わせの際、お客様は「このようなシルエットにしたい」という具体的なイメージをお持ちで、実際に普段愛用されているお気に入りのスカートを参考資料としてお持ち込みくださいました。 サルトでは、こうした「お手本」となるお洋服をお持ちいただくことを推奨しております。言葉や写真だけでは伝えきれない絶妙な丈感やボリューム、履き心地の好みなど、実際に気に入っている形の実物があることで、デザイナーも完成後のイメージをより正確に共有でき、結果としてお客様の理想に近い、完成度の高い仕上がりを実現できるからです。 ④ 着物の華やかさを「日常使いの美しさ」へ変えるサルトの技術 「着物としては素敵だけれど、洋服に仕立て直して派手になりすぎないだろうか」と不安を感じるお客様もいらっしゃいますが、どうぞご安心ください。私たちは、その着物が持つ独特の柄の良さを最大限に活かしつつ、日常使いできる「お洋服としての完成度」を追求します。反物を広げ、生地の重なりや柄の配置を一つひとつ吟味しながら、袖を通した時に最も美しく見えるデザインを丁寧に考案いたします。 また、サルトでは着物の表面だけでなく、裏地に隠された意匠にも注目しています。着物の中には、裏地にまで美しい柄や鮮やかな色が施されているものが少なくありません。こうした裏地をポケットの内側や袖口、裾から覗くポイントとして活用することで、既製品にはない遊び心と洗練されたおしゃれさを演出しています。 サルト銀座で、あなたの一着を次の物語へ サルトの着物リメイクは、単なる洋服への作り変えではなく、ご家族の歴史や大切な想い出を未来へつなぐ特別な「受け継ぐお直し」です。 「形見の着物を日常的に楽しみたい」「自分らしい洋服としてよみがえらせたい」とお考えの方は、ぜひ一度サルトにご相談ください。経験豊富なフィッターや職人が、着物という素材の特性を見極めながら、お客様の今のライフスタイルに寄り添う最高の一着を一緒に創り上げます 他のブログ記事はコチラから↓ お直しブログ【リメイク事例】亡き夫のシャツがリバティプリントと出会い、世界に一着のスカートへ「大切な人が愛用していた服を捨てられずに ...続きを読む 2026年4月5日 / HARAKAWA お直しブログ一着に宿る記憶を未来へ。サルト銀座がメンズスーツのリメイクに込める情熱と職人の技ご家族やパートナー、あるいはお世話になっ ...続きを読む 2026年2月13日 / HARAKAWA 📩LINEで簡単予約|限定特典あり \限定ポイントプレゼント実施中!/LINEからご予約いただくとスムーズにご案内可能です。ご都合に合わせてご予約いただけます。是非一度ご来店ください。 この記事の監修者 檀 正也 / サルト株式会社 代表取締役洋服お直し業界歴30年以上。日本最高峰の高級お直しサロン「SARTO(サルト)」を創業し、銀座、日本橋三越本店、新宿伊勢丹など国内屈指の立地で店舗を展開してきました。NYやアジア各国(香港、台湾、シンガポール、韓国など)でもオーダー会を多数開催しております。高級メゾンブランドやイタリア老舗テーラーの総手縫いスーツから、ファストファッション、競技用ウェアまで、服の構造を熟知した確かな技術力で業界の第一線で活動しています。