「普通の服のお直し」もサルトに任せたくなる理由と職人の裏技

「サルトさんって、高級ブランドや思い出のスーツの大掛かりなリメイクしか受けてくれないのかな……?」
「ユニクロや普段着のほつれ、ちょっとした破れを持っていったら嫌がられないかな……?」

ブログやSNSで特殊で大掛かりなリメイク事例をご紹介することが多いため、お客様からこのようなご質問をいただくことがよくあります。

ですが、答えは「もちろん大歓迎です!」

サルトは「お直し屋」ですので、日常のお洋服の擦り切れや穴の補修、裾のほつれといった“普通のお直し”も毎日たくさん承っております。

今回は、サルトで日常的にお受けしている普通のお直し事例と、「普通のお直しだからこそ実感できる、サルトならではの魅力と他店との違い」について詳しくご紹介します!

実はこんなにある!サルトで頼める「日常の普通のお直し」事例

「これくらいでお店に持っていっていいのかな?」と迷う必要はありません。日常でよく起こるお洋服のトラブルも、サルトの技術で綺麗に解決できます。

1. 擦り切れや破れを“無かったこと”にする「毛抜き合わせ」

脇の内側や袖の内側、裏地などは、着用時の摩擦で気がつくと擦り切れていることが多いポイントです。

通常のお直しでは擦り切れた部分をそのまま裏に折り込んで縫いますが、サルトでは「毛抜き合わせ」という手法をおすすめすることがあります。 これは、表地と裏地を同分量で突き合わせて綺麗に入れ込む縫製技術です。服の長さが5mmほど短くなりますが、表からも裏からも擦り切れが見えなくなり、まるで最初から何もなかったかのように元通りに復元できます。

Before/After写真:裏地の脇や袖の擦り切れが「毛抜き合わせ」によって綺麗に消えている比較写真
Before/After写真:裏地の脇や袖の擦り切れが「毛抜き合わせ」によって綺麗に消えている比較写真

こちらはシャネルのジャケットですが、引っ掛けてほつれてしまいました。

「かけはぎをするほどお金を出したくないけど、もう少し目立たないようにすることはできますか?」ということで、毛抜き合わせで対応しました。

Before/After写真:裏地の脇や袖の擦り切れが「毛抜き合わせ」によって綺麗に消えている比較写真

2. スラックスの「ベルトループ破れ・擦り切れ」の復元

メンズのスラックスでよくあるのが、座っている時の摩擦やリュックを背負った時の擦れで、後ろのベルトループ2本がちぎれたり擦り切れたりしてしまうトラブルです。

生地が完全に破れてしまっても諦める必要はありません。パンツの裾の縫い代(内側の余り生地)から同じ生地を切り出し、ベルトループをゼロから作り直すことができます(1本2,000円程度〜)。元と同じ生地で直すため、全く違和感なく復活します。

Before/After写真:擦り切れたベルトループが、裾の生地を使って新品同様に作り直されている写真
Before/After写真:擦り切れたベルトループが、裾の生地を使って新品同様に作り直されている写真

4. 穴が空いた部分を元通りにする職人技「かけはぎ」

お気に入りのスーツやニットに虫食い穴や引っ掛け穴が空いてしまった場合は、「かけはぎ」という伝統技術で修復します。

ポケットの裏側など目立たない部分から同じ生地の糸を採取し、穴が開いた部分に一本一本手作業で織り込んでいきます。直した場所がほとんど分からなくなるほどの神業仕上がりです。

(▼カラーの糸は直した部分を示すための目印です)

Before/After写真:生地の穴が「かけはぎ」によってどこにあったか分からないほど綺麗に塞がっている写真
Before/After写真:生地の穴が「かけはぎ」によってどこにあったか分からないほど綺麗に塞がっている写真

5. スカートの裾ほつれや、ポケットの穴あき

「スカートの裾の糸が解けて垂れてきた」というお直しや、ポケットの穴あき、襟の内側の劣化というような簡単なお直しも、もちろん喜んでお受けしております。

【COLE HAANのジャケット】襟の内側の劣化している部分を、レザーで縫い直した事例

6. ダウンのお直し

ダウンジャケットのお直し依頼で多いのが穴あきトラブルです。穴から羽毛が飛び出してきてしまいます。縫い目に穴が空いてしまった場合には、内側からの縫い込み等で綺麗に修復可能です。

縫い込みでは追いつかない事例(dunhillのダウン)

中には縫い込みでは追いつかない場合もあります。こちらはdunhillのダウンジャケットですが、何かに引っ掛けてしまった拍子にびーっと線が入り、穴が空いてしまったという事例です。

内側のポケットが破れた部分と同じ素材であったため、ここから生地を持っていき、内側のポケットの部分には違う生地をもってきてという形でお直ししました。一箇所だけ小さく縫い目がありますが、ほとんど目立たないようにお直しすることができました。

※「ジャケット」「パンツ」「コート」「ドレス」など、アイテムごとの詳しい基本料金をご確認いただけます。

自分で直す(DIY)と失敗しやすい3つの理由

「小さなほつれや穴なら自分で縫ってみようかな」と思われる方もいらっしゃいますが、実はご自宅での洋服直しには注意が必要です。

  1. 糸の色や種類が合わず目立ってしまう:家庭用の糸の種類は限られているため、似た色で縫っても光沢や太さが違い、かえって縫い目が浮いて目立ってしまいます。
  2. 強く縫いすぎて生地がひきつれる:素人縫いだと糸を強く引きすぎてしまい、縫った部分の生地がきゅっと寄って不自然なシワができてしまいます。
  3. 他の部分がほつれやすくなる:一部を無理に引っ張って縫うことで、周囲の生地に負荷がかかり、別の場所が破れやすくなってしまいます。

大切なお洋服だからこそ、小さな傷やほつれでもプロに任せていただくのが、結果としてお洋服を一番長持ちさせる近道です。

普通のお直しでも違う!サルトが他のお直し屋さんと一味違う理由

「裾上げや穴補修なら、どこのお直し屋さんでも同じでは?」と思われるかもしれません。
正直なところ、サルトの普通のお直しは、一般的なカウンター越しのスピードお直し店と比べると、お値段が若干高く感じられる場合があります。

しかし、サルトが選ばれ続けるのには明確な理由があります。

1. カウンター越しの短いやり取りではない「丁寧な対話」

一般的なお直し店では、受付で「ここに穴があるので直してください」「わかりました」という数秒の短いやり取りで服を預けることが多いかと思います。

しかし、サルトでは「お客様と一緒に直していく」姿勢を大切にしています。 お直し作業に入る前に、「そのお洋服にどんな思い出があるのか」「今後どんなシーンで着ていきたいか」といったストーリーやご要望を丁寧にお伺いすることから始まります。

2. お洋服の“第二の人生”が始まる「+αのご提案」

事例1. 裏地が大きく破れてしまったHerno(ヘルノ)のコート

例えば、裏地が大きく破れてしまったHerno(ヘルノ)のコートのお直し。 サルトでは単に穴を塞ぐだけでなく、「せっかくなら裏地をまったく別の生地に張り替えてみませんか?」とご提案しました。
穴が直るだけでなく、脱いだ時にも気分が上がる世界に一着のコートになり、「ダメだと思った服がこんな風に蘇るんだ!」とお客さまに大変感動していただけました。

Before/After写真:Hernoのコートの破れた裏地が、おしゃれな柄生地へ丸ごと張り替えられた比較写真

※お客様のご要望でタグの位置も変更しました

事例2. 長年着込んだコート

またこちらは、長年着込んだコートで袖口や裾、襟ぐりが擦り切れ、ボタンホールや前掛けがよれてしまっています。
ここまでの擦り切れの状態だと、寿命と言えば寿命ですが、お客様は「まだ着たい!」という強い思いをお持ちでした。

一般的なお直し店ではここまでの擦り切れであれば断られることもあるかもしれません。また、お直しすることができても、「擦り切れた部分を数センチ切り落として縫い直す」という方法で、着丈や袖丈が短くなって服が一回り小さくなってしまいます。全体のバランスが崩れてしまうという大きなデメリットがありました。

そこでサルトがご提案したのが、「擦り切れた縁全体を、あえてコーデュロイなどの異素材で包み込んで縁取りする」という方法です 。

Before写真:袖口や裾、ボタンホールのフチが擦り切れて生地が傷んでいるコートのアップ
Before写真:袖口や裾、ボタンホールのフチが擦り切れて生地が傷んでいるコートのアップ

【なぜ「コーデュロイ縁取り」がお客様に喜ばれたのか?】

このお直しが、お客様に感動していただけたのには3つの理由があります。

1. お洋服のサイズ・シルエットが一切変わらない
生地を切り落とさないため、お気に入りの着丈や袖丈、美しいシルエットをそのままキープできます 

2.  別売りのデザイナーズ服のようにスタイリッシュに生まれ変わる 
ウールのコートのフチに同系色やアクセントカラーのコーデュロイをあしらうことで、クラシックでありながら現代的な異素材ミックスのデザインへと一気に垢抜けます。

3. 補強効果で、これから先も長く着続けられる
摩擦に強いコーデュロイ生地で補強されるため、また何年も安心して日常使いしていただけます。

今回の費用は20,000円〜25,000円程度となりました。
「長年着てきたけど、雰囲気が変わって、蘇った感じがして嬉しい」と、喜んでいただきました。

ご希望に応じて、ただ元に戻す以上の「+αのアイデア」をご提案できることこそが、サルトならではの最大の魅力です。

After写真(拡大):職人が丁寧に縫い上げた、美しいコーデュロイのパイピングの拡大写真

3. 他店で「無理」と断られた難しいお直しも諦めない

「生地が足りないから直せない」「構造上無理」と他店で断られてしまったお洋服でも、サルトは簡単に諦めません。
熟練の職人とフィッターが知恵を絞り、「どうすれば直せるか」を親身になって考えます。

事例. Acne Studiosのシャツ

例えば、Acne Studiosのシャツの袖をストーブで焦がしてしまった事例。 焦げて穴が開いてしまった部分を綺麗に修復するには、ある程度まとまった大きさの共布(移植用の生地)が必要でした。
しかし、服の表面からは移植できる生地が残っておらず、他店では「生地が取れないからお直し不可能」と断られてしまうような非常に難易度の高い状態でした。

そこでサルトでは、普段は見えない「内側のブランドタグが付いている裏部分」から生地を丁寧に採取し、袖の焦げた部分へ移植・修復するというプロならではの技術とアイデアで復活させました。

Before/After写真:ストーブで焦げてしまったAcne Studiosのシャツの袖が、内側タグ裏からの生地移植によって綺麗に修復されている比較写真
Before/After写真:ストーブで焦げてしまったAcne Studiosのシャツの袖が、内側タグ裏からの生地移植によって綺麗に修復されている比較写真
Before/After写真:ストーブで焦げてしまったAcne Studiosのシャツの袖が、内側タグ裏からの生地移植によって綺麗に修復されている比較写真
Before/After写真:ストーブで焦げてしまったAcne Studiosのシャツの袖が、内側タグ裏からの生地移植によって綺麗に修復されている比較写真

「他店で断られてしまった」「もう着られないかもしれない」と諦めてしまう前に、服の構造を知り尽くしたサルトにぜひ一度ご相談ください。
他店で断られるような難しいお直しも親身になって考えて案をご提案するのがサルトの魅力であり、我々が大切にしていることです。

「こんなのも持っていっていいのかな?」と思ったらLINEへ!

お洋服は、高級ブランド品であっても、日常で着る普段着であっても、「自分にピッタリ合っていて綺麗に着られること」が一番の魅力です。

「ちょっと裾がほつれてきたな」「お気に入りのパンツのベルトループが切れちゃったな」といった日常の困りごとも、ぜひお気軽にサルトへお持ち込みください。

知識豊富なフィッターと職人が、あなたの大切なお洋服に寄り添い、一番綺麗な状態へと復活させるお手伝いをいたします!

公式LINEから、来店予約が可能です。スムーズにご相談いただけますので、是非お気軽にご予約ください。

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ご都合に合わせてご予約いただけます。是非一度ご来店ください。

檀社長の画像

この記事の監修者 

檀 正也 / サルト株式会社 代表取締役

洋服お直し業界歴30年以上。日本最高峰の高級お直しサロン「SARTO(サルト)」を創業し、銀座、日本橋三越本店、新宿伊勢丹など国内屈指の立地で店舗を展開してきました。
NYやアジア各国(香港、台湾、シンガポール、韓国など)でもオーダー会を多数開催しております。
高級メゾンブランドやイタリア老舗テーラーの総手縫いスーツから、ファストファッション、競技用ウェアまで、服の構造を熟知した確かな技術力で業界の第一線で活動しています。