2026年8月17日より、サルト銀座本店にて特別なイベント「サルトの受け継ぐマーケット」が開催されました。
サルトは創業以来、「良いものを長く大切に使ってほしい」という理念のもと、「受け継いで着る」という想いを何よりも大切にしてきました。
今回の「受け継ぐマーケット」は、単なる古着市や不用品の販売ではありません。店頭で役目を終えた展示サンプル品や、サルトのスタッフ・職人が長年大切に愛用してきたお洋服を、そこに込められた「思い出やストーリー」ごと次の持ち主へと手渡していく特別なマーケットイベントです。
今回は、イベントの雰囲気や実際に並んだ想い出溢れるお洋服たち、そして想いを感じながら購入されたお客様の様子をレポートします!
「受け継ぐマーケット」のご紹介の前に、まずサルトが大切にしている「受け継ぐお直し®」についてお話しさせてください。
「受け継ぐお直し®」とは、ご家族やご友人、憧れの先輩などが大切に着ていたお洋服を、サルトの技術を通して、お客様ご自身が現代のスタイルで着られるように仕立て直すサービスです。
フィッターが「お品物への思い出」だけでなく、「この服を着てこれからどこへ行きたいか」まで丁寧にヒアリングし、お客様と一緒に納得がいくまで向き合ってお仕立てします。服を直すだけでなく、そこに宿る記憶や絆を未来へと繋ぐ取り組みです。
今回の「受け継ぐマーケット」に並ぶお洋服にも、すべて元々の持ち主(スタッフや職人)の個人的な思い出やストーリーが込められています。
会場では、一着一着に添えられた「手書きのメッセージタグ」を通して、持ち主の想いを知り、その温もりを感じながらお洋服を手にとり、試着していただくことができる空間となりました。
実際にマーケットに並んだ、スタッフの思い入れの詰まったアイテムをいくつかご紹介します。
8年ほど前に、韓国のテーラーの友人に仕立ててもらったという夏向けのモヘアスーツ。 そのご友人は現在別の有名テーラーで活躍されており、今でもかけがえのない親友だそうです。「とても気に入っていましたが、サイズが合わなくなったので、どなたかぜひ受け継いでください」という温かい手書きメッセージが添えられていました。
8年前にサルトで扱っていた香港のレザーブランドのジャケットで、商品開発の過程で作られた貴重なプロトタイプ(試作品)。 イタリアの展示会にブース出展したり、各国のファッション誌で特集を組まれたりと、ともに世界を駆け巡った思い出深い一着です。
伊勢丹メンズ館店の店長・中村が10代の学生時代、当時流行していた「学ランの下にアロハシャツを着るスタイル」のために古着屋で購入した思い出の一着。 「他人とは違う雰囲気を出すため、あえて生地の裏使いデザインを選んだ」というこだわりが詰まっています。10代の頃の小さめサイズで右裾に少し破れがあるため、「ご購入の際はお直しを」という、サルトならではの心配りも添えられていました。
「母と娘が一緒に着られる、手の届く憧れ」をコンセプトにしていた頃のコントワー・デ・コトニエのシフォンブラウス。 可愛らしいリンゴ柄と素材に惹かれて購入したものの、なかなか着る機会がなく、眺めてはクローゼットにしまうを繰り返していた。「上手に着こなしていただける方にぜひ受け継いでほしい」という願いが込められています。
COMPTOIR DES COTONNIERS(コントワー・デ・コトニ)
1995年にフランスで設立したブランド。元々は家族経営の小さなブランドだったが、短期間で急成長をとげ、多くの店舗を展開するようになった。「母と娘」というコンセプトもコレクションを展開している。
イベント期間中、多くのお客様が手描きタグに書かれたエピソードをじっくりと読み込み、「この服にはそんな思い出があったんだ」「この人が大切に着ていた服なら、自分も大切に着たいな」と想いを巡らせながら試着される姿がとても印象的でした。
実際に「Jackman(ジャックマン)」のモーブワイン色のスウェット(経営管理本部・吉田の愛用品 / 5,000円)をご購入されたお客様は、「夫婦で仲良くシェアして着たい」とお話ししてくださいました。
また、奥様はサルトで展示サンプルとして作成していたパンツも合わせてご購入くださり、ご夫婦で服のストーリーを楽しみながらお買い物をしていただく心温まる時間となりました。
Jackman
1949年に福井県で創業された田辺莫大小製作所をルーツにもつ日本のファクトリーブランド。田辺の技術と精神を引き継ぎ、創業時より“あまのじゃく”なモノ作りを大切にし、着る人に高度な満足感を提供している。
吉田の想い
田辺莫大小をルーツに持つファクトリーブランド。一度、袖を通せば良さが分かるはず…。何を隠そう、私は高確率で全身Jackmanです。肉厚な生地とがっしりしたリブがお気に入り♪
スタッフ・コクブンが9年前にオーダーした、韓国の名門テーラー「B&Tailor(ビー&テーラー)」の深みのあるグリーンのピーコート。
サルト銀座本店ではかつてB&Tailorのオーダー会を4年ほど開催しており、そのうち2年間はコクブンが取引の交渉から来日時の飛行機・ホテルの手配、食事のアテンドまで全てを担当していました。サルトとB&Tailorの絆、そしてコクブン自身の情熱が詰まった非常に思い出深いブランドの一着です。
会場でこのコートを実際に手に取り、試着されたお客様。一緒にご来店されていた娘様から「すごく似合ってる!」と褒められたことが決め手となり、購入をご決断されたそうです。 服に込められたスタッフの想いと、親子の温かいやりとりが重なり合い、新しい物語が動き出した瞬間でした。
B&Tailor
1980年に韓国・ソウルで創業。元韓国大統領など数多くの著名人のスーツを制作してきた高級テーラー。職人歴50年のキャリアが生み出すスタイルは、長きに渡って培われた技術や体型読み取りの哲学が凝縮している
コクブンの想い
「9年前にオーダーした韓国テーラー「B&Tailor」のコートです。6年前までサルト銀座本店でオーダー会をしていたので、その時にオーダーしました。サルトとB&Tailorの関係は4年ほど続き、そのうち2年は私が全てを担当しました。取引の交渉はもちろん、東京でオーダー会をする際の飛行機やホテル、移動手配、食事のアテンドなど…。いろいろな思い出があるブランドです」
「サルトの受け継ぐマーケット」は、単にお買い物をする場所ではなく、服の持ち主の人生の記憶や情熱に触れ、新しい持ち主へとバトンを渡す感動的な場所となりました。
新品の服を購入する楽しさとはまた一味違う、「誰かの想いがこもった服を身に纏う温かさや安心感」を、多くのご来店者様に体感していただけたのではないかと感じております。
今回ご購入いただいたお服も、もし今後サイズが変わったり、デザインを少し変えたくなった時は、サルトでお直しをして長く愛用していただくことが可能です。
サルトでは今後も「服を大切に受け継ぐ」ための様々なイベントやご提案を続けてまいります。クローゼットに眠る大切なお洋服のお悩みや、リメイクのご相談はいつでもお気軽にサルトへお寄せください。
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LINEからご予約いただくとスムーズにご案内可能です。
ご都合に合わせてご予約いただけます。是非一度ご来店ください。
この記事の監修者
檀 正也 / サルト株式会社 代表取締役
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