リメイクのご紹介

今回は「ここまでする?!」といったものをご紹介いたします。
下記の写真のベストをご覧ください。

ベスト1

こちはら、ブランド DRIES VAN NOTENのものですが、実はもともとパンツでした。
上下スーツだったのですが、パンツのサイズが小さくなり、限界まで寸法を大きくしても足りないほどだったため、ベストへ作り替えをしたのです。

上記の写真は、パンツを分解してベストに作り替える途中のものです。
分解途中ですので、もともとパンツであったことも伝わりにくいかもしれませんね。。。

パンツからベストへリメイクする中で、多少生地が余ったので、組上のジャケットの身幅も、パンツからとった生地を使って「身幅出し」を行いました。

パンツはベストに生まれ変わり、サイズの小さかったジャケットは、パンツの記事を使ってサイズを大きくすることで、これもまた蘇りました。

お直しといってもいろいろなやり方があり、こうした「作り替え/リメイク」も一つの方法です。
そのままの形では使うことができなくても、別の形に変化させることでさらに長く使い続けることができる場合もあります。
ぜひ、リメイクなどのご相談もお気軽にご相談くださいませ。

【銀座三越イベント】サルト銀座 洋服リフォーム相談会 イベントのお知らせ

9月14日(土)と15日(日)の2日間、銀座三越様にて、「サルト銀座 洋服リフォーム相談会」を開催いたします。

当日は、弊社のフィッティングスタッフが常駐し、スーツからカジュアルアウターのお直し、サルトオリジナルのオーダースーツまで、ご案内をさせていただきます。
ぜひ、お気軽にご相談くださいませ。

なお、イベントは予約制となっております。
下記の番号までご連絡お願いいたします。
☎03-3535-9670

【イベント情報】
イベント名:サルト銀座 洋服リフォーム相談会
期間:9月14日~15日まで
場所:銀座三越 6階/クレアティーヴォ

Vol.1 香港テーラー”W.W.Chan & Sons/WWチャン”

香港のシャツメーカー「アスコット・チャン」をご紹介した後は、やはり同じく香港を代表するテーラー「W.W.Chan」を紹介しないわけにはいきません。今回から数回は、W.W.Chanという香港の老舗テーラーをご紹介いたします。

「W.W.Chan and Sons/WWチャン」は、1952年創業の香港テーラーで、数えきれないほどある香港テーラーの中で、おそらく最も有名なテーラリングハウスです。
ひとつ、私の個人的な「香港テーラーの定義」をお話させていただくと、大陸中国の寧波ならびに上海で修業をし、その後、国共内戦などから逃れるために香港へ移り、香港内で開業をしたテーラーのことを「香港テーラー」と呼んでいます。
このWWチャンも、創業者の陳榮華/Chan Wing Wah/チャン・ウィンワー氏が14歳の時に上海で修業をはじめ、その後、香港へ移り、1952年に香港の九龍半島・尖沙咀に店舗を開きました。
1950年代はWWチャンだけでなく、先にご紹介したアスコット・チャンや、1953年にペニンシュラホテル内で開業したWilliam Yu/ウィリアム・ユーなど多くのテーラーが香港へ移ってきた時期で、その多くがまだ店舗としてテーラーを続けていたり、店舗はないまでも職人として仕立てを続けていたりします。

こうしたWWチャンのような流れを持つテーラーのことを香港テーラーと呼び、もっと厳密には「Red Gang Tailor/レッドギャングテーラー」と呼んでいます。これは、上海や香港など西洋人の多くいる地で仕立ててきた彼らならではの呼び名で、「赤毛の西洋人の仕立てをしているテーラー」のことを意味しています。
このレッドギャングというのは、ある意味で「老舗」や「正真正銘」「高い技術」などを感じさせる称号のような重みがあるように思いますが、WWチャンの創業者のチャン・ウィンワー氏は、レッドギャングテーラーという呼び名に恥じない実力を持っているテーラーでした。

現在、チャン・ウィンワー氏は他界してしまっていますが、息子のPeter Chan/ピーター・チャンの弟子であり、WWチャン 香港を仕切るマスターカッターのPatrick Chu/パトリック・チュウが、レッドギャングテーラーとしての誇りと共にお店を守っています。

最後に、少しわかりにくいことを先にお伝えしておきたいのですが、現在、香港にあるWWチャンと、上海にあるWWチャン、そして四川省・成都にあるWWチャンは体制や運営が違います。
今後、数回にわたりに私がご紹介するのは、パトリック・チュウ率いる香港のWWチャンですので、こちらは頭の片隅に入れておいていただければと思います。

Text and Photos:Moto Kwok, Sally Kwok

【本日の営業に関するお知らせ】

平素は格別のお引き立てをいただき厚くお礼申し上げます。

ご予約のお客様には、各スタッフよりご連絡させて頂いておりますが、本日は、台風15号の影響による交通機関の運休並びに遅延、入場規制混雑により、11時現在でも、店舗に出勤できていないスタッフが多数おります。

正午以降の出勤予定となっておりますが、それまでご案内できるスタッフが極めて少ない状態が続く予定です。

皆様には大変ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解の程お願い申し上げます。

【B&Tailor】年内最後の トランクショー開催のお知らせ

今、世界中の経営者たちがこぞって仕立てている、アジアを代表するテーラー「B&Tailor/ビーアンドテーラー」。

この度、本国よりマスターテーラーであり、創業者のパク・ヨンユル氏とヘッドテーラーのパク・チャンジン氏を招き、フルハンドメイド(手縫い)のビスポークオーダーならびにMTM(メイド・トゥ・メジャー)の特別オーダー会を
サルト銀座店にて開催いたします。

TEL:03-3567-0016

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【オーダー会日程】
2019年10月4日(金)14:00 – 19:00
2019年10月5日(土)11:00 – 19:00
2019年10月6日(日)11:00 – 16:00


【開催場所】
サルト銀座店3F
東京都中央区銀座2-6-16 第二吉田ビル3F

ご予約、お問合わせは、下記お問い合わせフォームまたはお電話にてお願い致します。

TEL:03-3567-0016

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【3】Liverano & Liverano/リヴェラーノのお直し

 Liverano & Liverano/リヴェラーノのお直し第3回目は、仮縫いの様子をご紹介いたします(第1回の記事第2回目の記事)。
 サルト銀座の特徴の一つとして、前回「フィッティング」という工程をご紹介いたしましたが、今回ご紹介する「仮縫い」もまた、我々の特徴と言ってもよいかもしれません。

仮縫い

 通常、「仮縫い」という工程は、フルオーダーメイドのスーツを作る際に行われる工程で、採寸数字を元に簡易的に縫製したスーツを一度お客様に着ていただき、細かな部分の調整をしていく工程になります。
 お直しの場合、仮縫いという工程が発生することは少ないですが、今回のような大型のお直しの場合や、お客様がご希望される場合は、仮縫いを実施させていたくことがございます。

fitting1

 所々に白い糸が見えるかと思いますが、それが生地を仮止めしている糸になります。この白い糸を解けば、このスーツはまたバラバラの「布」に戻ります。
 今回は、カッティングやスタイルが独特なリヴェラーノのスーツであることと、なにより手縫いでのお直しになることもあり、仮縫いの工程は非常に重要でした。
 こうして実際に着用していただき、立体的な状態で見せていただくことで、初めて分かる問題点もありますし、すでに把握していた問題点に対しても、改めて確認することができるため、完成度の高いお直しをご提供することが可能になります。


今回の仮縫いの後、職人が「本縫い(実際の糸で縫って完成させる)」を行い、こちらのリヴェラーノは感性いたします。次回は、いよいよ完成品のご紹介です。

文:Moto Kwok-Fan(モト・クオック・フアン)

Vol.5 香港シャツメーカー “Ascot Chang/アスコット・チャン”

過去4回に渡り、「アスコット・チャン」のお話をお読みいただき、ありがとうございました。
もし、彼らのシャツにご興味があり、お作りになりたい方がいらっしゃいましたら、弊社お問い合わせフォームまたは、Moto KwokのInstagramへメッセージをお願いいたします(日本語可)。

彼らの来日トランクショーも年に数回ございます。そちらも情報もお問い合わせください。

motokwok

Moto Kwok-fan

Moto was born and raised in Japan and has lived and worked in Shanghai and Hong Kong.
After he graduated from university, Moto started his career as a real estate and investment agent and digital-marketing. He worked for this industries for about six years and afterwards he started own business as marketing and some fashion brand agent.
In 2018, he joined SARTO GINZA as director and now he in charge of the marketing, promotion and sales department.

Menswear enthusiast and movie props, LEGO block, old Kenner/Hasbro Action figures “Huge Collector”

【海外メディア掲載】ブログ「Street x Sprezza」にて紹介いただきました。

ディレクター Moto Kwokの友人で、アメリカ・ロサンゼルス在住のカメラマン
Ethan Wang/イーサン・ウォンさんのブログ「Street x Sprezza」に、弊社サルト銀座店を紹介いただきました。

英文記事となりますが、下記よりご覧いただけます。

お陰様で、現在、たくさんのお問い合わせとご予約を頂戴しております。
弊社にご相談にお越しいただけます場合は、事前のご予約をいただいたほうが、スムースにご案内が可能でございます。
下記のお電話またはお問い合わせフォームよりご予約できますので、ご確認くださいませ。

大胆にシルエット調整

               譲り受けたけど大きくて着られない。デザインや素材が気に入って購入したけど大きくて着ていない。
               洋服でこの様な経験をされた方も多いはず。
               オークション、古着屋に売却、知人に譲る前にSARTOにご相談ください。

フィッティング前

               スタッフがお客様から譲って頂いたコートを大幅に手直ししていきます。
               今回はまずお直し前の状態からご紹介致します。
               直し完了後は追ってご紹介致しますのでお楽しみに。

               さて、こちらはおおよそ30年前のコート。
               もともとサイズが合っていないこともありますが、、、
               ご覧の通り身幅だけでなく全体的に大きいですね。
               このままでは折角のコートもきれいに着こなすことができません。


                 フィッティング後

                思い切ってゴージの位置も上に引き上げて全体をコンパクトに調整していきます。
                肩から胸周りにかけていかにつないでいくか、、、
                かなり大きな直しになりますが仕上がりが楽しみです。
                改めまして、サイズでお悩みの場合はSARTOへご相談ください。