Tailor Caid/テーラーケイド

先日、渋谷にあるテーラー「Tailor Caid/テーラーケイド」へお邪魔してきました。
先月に香港のThe Armoury/アーモリーの9周年パーティー出席のために香港へ行った際に、Markさんから「テーラーケイドの山本さんに届けてほしい」という品物を預かってきたので、それをお渡しするためにお伺いしました。

山本さんとは日本版 The Rakeと伊勢丹のコラボレーションイベントなどで少しだけお話したことはありましたが、しっかりとお話する機会がなかなかなく、今回はとても良い機会となりました。

山本さんのスタイルは、アメリカントラディショナルで、昨今のイタリア至上主義とは全く違うアプローチで、多くの人にとって非常に新鮮に映るかもしれませんし、もしくは、日本では1960年代に流行したスタイル(アイビー)ですので、「古いもの」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、アメリカントラディショナルは、音楽・映画などの「文化」と共にその街で暮らす人たちの中から生まれてきた、生活にとても密着したスタイルであるため、実は最も自然なもので流行りとは無縁のスタイルなのです。

そんな山本さんのお話を聞きながら思い出したのは、ブルックスブラザーズのブレザーを着て日本橋や銀座を歩いていた私の祖父の姿で、確かに「街に合った服でかっこよかったな」と、そのスタイルの良さを改めて感じました。幼少期には分からなかった良さを、今感じられたのはうれしい反面、少し寂しさも感じますね。もう少し若い時にそのカッコよさや着こなしを知っていれば、、、“あんな流行りのあるひどい恰好”しなくて済んだのにと。


さて、そんなテーラーケイドは、ニューヨークのアーモリーで年に2回、トランクショーを開催しており、山本さんのスタイルは、ニューヨーカーたちからも絶賛されています。
トランクショーでは、最もトラディショナルな「ナンバーワンサックスーツ」はもちろん、アーモリーNYのためだけの限定モデル「モデル99」も非常に人気とのことです。モデル99は、アメリカントラディショナルの雰囲気は残しつつ、現代的なスタイリッシュさもプラスした、エクスクルーシブなパターンです。
頑なにスタイルを守ることを日本人は好きですが、インターナショナルな現代において、それはあまり良い方法ではありません。守るべきスタイルは残しつつ、現代にフィットさせることはとても大切で、山本さんはそれをまさに実行し、これからもずっと愛されるスタイルを仕立てられています。


下の写真に、山本さんと私と一緒に売っているのは、その日偶然いらっしゃった、コートブランド「Coherence/コヒーレンス」の中込さんです。6月にフィレンツェでお会いして以来でしたが、世界中を飛び回り、今は来年1月のPittiに向けた準備でさらにお忙しいご様子でした。

Text and Photos:Moto Kwok-Fan

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中央:テーラーケイド 山本さん、右:コヒーレンス 中込さん、左:私Moto Kwok
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Moto Kwok-fan

Moto was born and raised in Japan and has lived and worked in Shanghai and Hong Kong.
After he graduated from university, Moto started his career as a real estate and investment agent and digital-marketing. He worked for this industries for about six years and afterwards he started own business as marketing and some fashion brand agent.
In 2018, he joined SARTO GINZA as director and now he in charge of the marketing, promotion and sales department.

Menswear enthusiast and movie props, LEGO block, old Kenner/Hasbro Action figures “Huge Collector”

紳士物コートを婦人物にサイズダウン&リメイク

お直し前 -アイテム-

今回は、最近お持ち込みが増えてきたコートのお直しのご紹介になります。
さらに、一般的なサイズのお直しではなく、サイズ調整をしつつ、「紳士物を婦人物へ」リメイクするというものでした。

お直しさせていただいたコートは、紳士物のシングル仕様で、紳士物であるため、女性であるお客様が着用されると1サイズどころではないほど大きく、ご覧の通り、肩パットの主張もとても強いです。
こちらを、大規模なサイズ調整と合わせ、「シングルからダブルへ」リメイクし、女性でも着られるピーコート風にお直しをさせていただきました。

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お直し後 -アイテム-

紳士物から婦人物へのお直しとなりますと、一般的なサイズ直し以上に作業の多い内容となり、袖丈、袖幅、着丈、身幅、肩幅、肩傾斜、肩パット取り外し、芯の取り外しなど、お直し箇所は複数に及びました。また、シングルからダブルへ変更するというリメイクの要素もあるため、今回は、一度仮縫いを行い、完成となりました。

下の写真が完成品となります。
ざっくりと着ていただけるようなサイズ感は残しつつ、肩やバスト、袖など合わせるべきところはしっかりと調整させていただきました。また、なにより前の合わせをダブルにリメイクさせていただくことで、通常のお直しでは詰めきれない身幅周りをすっきりと絞ることができています。

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お直し前とお直し後の比較

お直し/リメイク前
お直し/リメイク後

一般的なお直しでは対応しきれない場合でも、「リメイク」というご提案で解決できる場合もございます。
ぜひ、お気軽にご相談くださいませ。

Vol.5 香港テーラー”W.W.Chan & Sons/WWチャン”

 数日前まで、また香港に滞在していました。アーモリーの9周年パーティーと、「DROP93 by The Armoury]との商材のミーティングがメインでしたが、日本からお越しになっていたサルトのお客様をご案内させていただく時間があり、その際に、WWチャンにお連れいたしました。
 今回は、パトリックとアーノルドがアメリカでのトランクショーのため不在でしたが、カッターでセールスエグゼクティブのRyan/ライアンが対応してくれました。

 ライアンは基本的にはセールスと採寸/仮縫いがメインの仕事ですが、型紙の作成や生地の裁断/カッティングも自分でできるため、オーダー時のやり取りは、セールスの丁寧さと職人の知識が合わさり、とてもレベルの高い会話が可能です。オーダーに慣れていない方にとっては、積極的に提案してくれるので「おまかせ」で問題ありませんし、慣れている方にとっても、知識レベルの高いやり取りが可能です。
 実は、WWチャンの場合、Ryanのようなスタッフは珍しくなく、ほぼすべての店頭スタッフがセールスであり、カッターでもあるのです。これは香港テーラーにおいて、WWチャンならではの特徴です。ヘッドカッターであり、WWチャン香港を取り仕切るパトリックも、創業者チャン・ウィンワー氏の息子 ピーター・チャン氏の弟子であり、職人とセールスの双方を見習いのうちから経験していました。パトリックは、自身が経験していたこうしたスタイルを自分の弟子やスタッフたちにも受け継ぐために、セールスマンに対するカッティングの教育をしているとのことです。そして、その弟子の育て方の成果は、WWチャンを支える一番弟子のアーノルドやライアンの姿を見れば明らかです。

 ちなみに、ほかの香港テーラーの具合をお話すると、老舗のテーラーの場合、採寸はセールスが行い、仮縫いの際は熟練の職人(広東語で「師傅/Sifu)が担当する場合が多くあり、対して20代や30代がオーナーの新世代のテーラーの場合、採寸と仮縫いまでセールススタッフが担当することが多いです。もちろん採寸と仮縫いまでに留まり、型紙の作成や裁断、縫製などはできません。

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型紙を引くライアン

 お客様のオーダーに話を戻しますが、今回はフレンチスタイルのサファリジャケットとパンツをオーダーされました。ジャケットはヘッドカッター パトリックの引いたオリジナルデザインで、下記の写真がそれです。
 フレンチスタイルなフィッシュマウスラペルに、パッチポケット、後ろには左右の肩にアクションプリーツ、腰にはベルトがつけられています。おそらく、どこぞのオーダースーツ屋さんで作ると、トゥーマッチすぎて見てられない仕上がりになりそうですが、パトリックならではのバランスでデザインされたこちらのジャケットは、しばらく見ているとなぜか「かっこいいな」と思えてきます。

Text and Photos:Moto Kwok, Sally Kwok

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Moto Kwok-fan

Moto was born and raised in Japan and has lived and worked in Shanghai and Hong Kong.
After he graduated from university, Moto started his career as a real estate and investment agent and digital-marketing. He worked for this industries for about six years and afterwards he started own business as marketing and some fashion brand agent.
In 2018, he joined SARTO GINZA as director and now he in charge of the marketing, promotion and sales department.

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【4】Liverano & Liverano/リヴェラーノのお直し

Liverano & Liverano/リヴェラーノのお直し第4回目は、とうとう完成品のご紹介です。(第1回の記事第2回目の記事第3回の記事

お直し完了後の完成品

 直線部分以外のほとんどの箇所を手縫いで仕立てられていたわけですが、仮縫い後の本縫いも一部を除いてすべて手縫いで仕立て直しました。職人曰く、襟や袖の縫い付け以上に苦労をしたのが、ポケット部分にデザインとして入っていた極小ステッチの再現とのことです。
 一度ステッチを生地に跡が残らないように綺麗にほどき、お直しが完了した後に、そのステッチを元のそれと同じように入れ直すという作業になりますが、ステッチは表から見える部分ですので、ほかの部分とは違った神経を使う作業だったそうです。
 もちろん、ステッチを入れないでも着心地や、正直に言えば見た目にもさほど影響しないのですが、「オリジナルのテーラーの雰囲気を再現する」というサルト銀座としてのこだわりは、最後まで突き通させていただきました。

最後にお直し前と後のお写真を並べてみましょう。

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お直し前
お直し後

【13日(日)の銀座店・伊勢丹メンズ館店の営業時間に関して】

平素は格別のお引き立てをいただき厚くお礼申し上げます。

明日10/13(日)の営業時間は、銀座店:正午12時より、伊勢丹メンズ館店:午後14時営業開始予定とさせていただきます。
なお、鉄道の運休・遅延、入場規制などの影響でご案内が遅れる可能性もございます。
お客様にはご不便をおかけ致しますが、予めご了承ください。

Regarding our opening hours on tomorrow 13th Oct.
SARTO GINZA Store 12am to 0730pm.
SARTO ISETAN MEN’S Store 2pm to 8pm.

關于明天10月13日(週日)的営業時間,
SARTO銀座店 從上午十二點到下午七點半
SARTO伊勢丹新宿MEN’S館店 從下午二點到下午八點

【12日(土)の銀座店・伊勢丹メンズ館店の営業に関して】※10月11日12時 更新

平素は格別のお引き立てをいただき厚くお礼申し上げます。

台風19号接近に伴い、10/12(土)は、銀座店ならびに伊勢丹メンズ館店は臨時休業とさせていただきます。
尚、伊勢丹におきましては、全館終日休業となります。

13日の営業開始時間に関しましては、銀座店が正午12時、伊勢丹メンズ館店が午後14時からの営業開始となります。
なお、台風15号同様に交通機関の運休・遅延、入場制限などでスタッフが出勤できない場合は、ご案内可能なスタッフが少ない可能性もございます。
お客様にはご不便をおかけ致しますが、予めご了承ください。

The following SARTO GINZA Store and Isetan Mens Store will be temporarily closed on 12th Oct due to the approaching typhoon No.19.
We apologize for any inconvenience this may cause.

由于受到19號颱風影響、SARTO銀座店和SARTO伊勢丹新宿MEN’S館店將于10月12日(週六)停止營業。
對各位顧客造成不便,敬請諒解。

雑誌「ミセス」に掲載された、コートのサイズとデザイン直し

今回は、「メンズライクなトレンチコートを、女性らしいノーカラーコートへ変更」したお直し/リメイクのご紹介。
実はこのお直しは、雑誌「ミセス」2018年11月号の別冊に掲載いただき、その後大反響を頂戴したものになります。

「いいものや大切なものを長く着るために、その時々の自分の感覚とサイズに合わせて変化させる。修理やリメイクはその人の生き方でもあります」

 いきなり引用いたしましたこちらの言葉はは、雑誌の中でサルト代表の檀がお話させていただいた我々のお直しに対する考え方です。お直しと人生を重ねることは大げさに感じるかもしれませんが、思い出のあるものを大切に長く使い続けるということは、人生を共にしていうわけですので、あながち大げさなことではないのではと思っています。
 当たり前になった「消費し続ける生き方」から少し進んだ(もしくは、立ち戻って)、”良いものを手入れしながら、時にはお直しながら作り変えながら長く使う”という生き方をお直しを通して、お伝えできればと思っています。

 さて、そんな思いを胸に、今回のお直し/リメイクも進めさせていただきました。下のお写真をご覧ください。こちらは、レディースのトレンチコートなのですが、デザインがメンズライクゆえに硬い印象があります。こちらをサイズ調整とデザイン変更によって、女性らしいシルエットのノーカラーコートへお直しをしていきました。

ミセス1

 着丈やウエストといった単純な部分だけなく、肩幅やアームホールまで調整をする大仕事となり、ほぼすべてのパーツを分解し、一枚の布に戻してから、裁断をしていきました。その後、裁断したパーツをまた一つに縫い合わせていき、見事なノーカラーコートが完成しました。こういった大仕事のお直しは、全体をほどいてから、裁断し、また縫い合わせていくので、ゼロから洋服を作るよりも大変で時間がかかるのです。

 そして、完成したノーカラーコートが下の写真になります。装飾を外し、サイズとシルエットを変更したことで、何とも女性らしいコートに生まれ変わりました。

ミセス16

 こうして並べると、最初のデザインとの違いがお分かりいただけると思います。サルトでは、サイズお直しではなく、こうしたシルエットやデザインの変更までどんなご相談でもお受けしております。

お直し/リメイク前
お直し/リメイク後

Vol.4 香港テーラー”W.W.Chan & Sons/WWチャン”

 前回、私がWWチャンでスポーツコートをオーダーしているというお話をしました。今回は、WWチャンの採寸に関してお話させていただきます。下の写真が、パトリックに採寸をしてもらっている様子です。
 肩幅、胸幅などを採寸してヌード寸を取り、肩の傾斜角度などの身体の特徴も細かく確認した後で、下記のようなジャケットによる、「サイズ感」や「シルエット」の確認をしていきます。

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 私が袖のないジャケットを着ていますが、これがサイズ感やシルエットを確認するためのWWチャンならではの採寸キットになります。MTMやパターンオーダーなどでは、各サイズの見本ジャケット(ゲージ)を着用して採寸をしていきますが、このWWチャンのキットはそういった意味合いのものではありません。
 実はこのジャケットは、前見頃と後ろ見頃が分かれており、上の写真は、肩部分をピンでとめている状態なのです。下の写真をご覧いただくと、肩の部分の生地が浮いており、ピンで留めているのがわかると思います。

 前と後ろのパーツがバラバラですので、肩の部分だけでなく、脇の部分も縫い付けられていません。さらに、脇にはウエストの絞り具合を確認するための線が縫い付けられています。この線を基準にしてウエストの絞りを調整していきます。脇ほど細かな線はつけられていませんが、肩にも基準となる線がつけられています。

 この採寸ジャケットを用いることで、採寸の段階で「ウエストの絞り具合」や「肩の傾斜」などを確認し、補正ができるため、より正確なパターンを引くことができ、なにより初縫いの段階で、極めて完璧に近いものを仕上げることができるのです。特に、肩の傾斜に関しては、下記のように肩パットの有無はもちろん、パットの厚さまで採寸の段階で確認ができるので、非常に効率的で正確な採寸方法であると思います。

www.timelessman.com.au
www.timelessman.com.au

 こうした採寸を経て、約1か月程度で初縫いが完成します。私の場合、ほとんど補正の必要がなく、袖丈の確認程度で終了するほど完成度の高い初縫いでした。あとは中縫いを残すのみですが、パトリックに中縫いをしてもらえるのは、おそらく年末か来年になりそうです。
 というのも、中縫い自体はすでに仕上がっていて、私も10月にThe Armoury/アーモリーの9周年パーティーへ出席するために香港へ行くので、その時に中縫いをやってもらおうと思っていたのですが、ちょうどパトリックが不在のタイミングだったため、次回彼が香港にいるときに中縫いをお願いするという話になったのです。

 実は、10月はパトリックがカリフォルニアからシカゴ、ニューヨーク、DCまでアメリカ中を駆け巡る「アメリカトランクショーシーズン」で、ほぼひと月、彼は香港を留守にするのです。下記に10月のトランクショー予定を載せておきましょう。

 ちなみに、唸るほど忙しい10月の後は、11月がオーストラリアのシドニー、メルボルン、シンガポールと続き、さらに、11月後半から12月初めはロンドン、パリ、スイス/チューリッヒでトランクショーを行います。  

 最近、パトリックが海外トランクショーで不在の場合は、弟子のアーノルドやライアンが店を守っていますので、いつWWチャンに行かれても問題なくオーダーや仮縫いが可能ですが、パトリックに会われたい方は彼らのトランクショーのスケジュールを確認してから行くとよいかもしれません。英語や広東語がわからなければ、サルトにご確認いただければ、私が予約の手配までさせていただきます。

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パトリックによる初縫いの様子

Text and Photos:Moto Kwok, Sally Kwok

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Moto Kwok-fan

Moto was born and raised in Japan and has lived and worked in Shanghai and Hong Kong.
After he graduated from university, Moto started his career as a real estate and investment agent and digital-marketing. He worked for this industries for about six years and afterwards he started own business as marketing and some fashion brand agent.
In 2018, he joined SARTO GINZA as director and now he in charge of the marketing, promotion and sales department.

Menswear enthusiast and movie props, LEGO block, old Kenner/Hasbro Action figures “Huge Collector”

Vol.2 Magic Number

   The expert fitters and tailors at Sarto Ginza are committed to helping you look your best.  It’s one of their core operating principles.  They carefully take into consideration each customer’s body type, weight and height, as well as what image that customer is presenting and the occasion at which the garment is to be worn.  In my case the experienced and talented fitter, Naoko Matsuo, who speaks English fluently, came up with a combination of numbers to unlock the proportions of trousers that enhanced my personal look and image.  A 77 cm inseam with a 19 cm leg opening and 5 cm cuffs.  These are my magic numbers.

  The standard width of cuffs in Japan is 4 cm.  However, when I requested 4 cm cuffs on a pair of suit trousers in an attempt to be more conservative, Matsuo san commented, “those cuffs look a little lonely down there.”  She recommended a 5 cm cuff because I have somewhat long, slim legs and can therefore carry a wider cuff.  When the trousers came back with a 5 cm cuff I was surprised at what a difference 1 cm made.  The entire suit took on a more stylish look without calling too much attention to the cuffs.  

   Aside from what one might expect a tailor to be able to do with trousers, such as adjusting the length, finishing the bottoms and taking in or letting out the waist, there are other things that Sarto 
Ginza can do.  The legs of trousers can be tapered to change the silhouette of the trousers.  Pleats can be removed or reversed, too, in order to optimize the volume and line of the trousers.

   In one case, I had a pair of tweed trousers that I liked but was bothered by how much volume the double forward pleats created.  
Matsuo san recommended removing the second pleats and reversing the main pleats.  The result was that the volume was reduced substantially but there was still a clean line from the waistband to the cuffs, thereby elongating the appearance of the legs.  A pair of trousers that I was thinking of giving away quickly became one of my favorites.

   Another alteration that I was surprised to learn about at Sarto was that the waistband can be lowered.  The degree to which it can be lowered depends on the length of the pockets, but in many cases it is possible.  Lowering the waistband will shorten the rise of the trousers if that suits your body type the best.

   Perhaps one of the most difficult areas to get right is the seat of the trousers.  Not a problem for Sarto.  I have a “European figure,” which basically translates to not having much of a backside to speak of.  Through a process called “hollowing out,” Sarto is able to get the seat of my trousers to look perfect, allowing me to be able to take off my jacket with confidence.

   The magic numbers that Sarto 
Ginza came up with for me have kept me looking my best for years.  If you want to look your absolute best, take your garments to Sarto Ginza and let the experts there recommend your magic numbers.

Text:David Retzlaff

David Retzlaff

Our good friend David has worked internationally for the past 25 years as a model, stylist, photographer ‘s assistant and most recently as a fashion journalist.

Vol.3 香港テーラー”W.W.Chan & Sons/WWチャン”

 今回は、WWチャンのスタイルのお話をさせていただきます。まず、現在、私がWWチャンのマスターカッター パトリックに頼んで仕立てているスポーツコートをご覧ください。

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 実はまだ1回目の仮縫いしかできておらず、この状態ですが、10月中に香港で中縫い(2回目の仮縫い)をやってもらう予定です。生地はヴィンテージのウール100%で、色味はグリーンです。写真ではグリーンにもグレーにも見えるかと思いますが、実際に見ると赤や青の糸も見え隠れし、より複雑な色をしています。何色もの糸を使っているというのはヴィンテージ生地の一つの特徴でもありますね。
 
 今回私がオーダーしたのは、彼らのハウススタイルほぼそのままですが、英国的な構築されたスタイルから少し砕けたものでお願いしました。肩パットなしで少し広めの肩幅、胸やウエストはゆったりと。参考にパトリックの着用しているスタイルをご覧いただければ、イメージがつくと思います。

 WWチャンに関してはもちろん10年以上前から知っていますが、このスタイルのジャケットを数年前に初めて見たときは驚きました。というのも、老舗の香港テーラーが仕立てたジャケットというのは、基本的に肩のラインが「四角い」からです。イギリスのスーツがそうであるように、香港の老舗テーラーが仕立てるそれも分厚い肩パッドが入った真四角なつくりで、鎧のようなスーツが一般的でした(映画「キングスマン」でコリン・ファースなどが来ているスーツを見ていただければ、私の言う「四角い」という意味がお分かりいただけるかと思います)。
 もちろん、香港テーラーでも肩パッドを薄くしたり、なくしたりする仕立てもやってはいましたが、パターン自体(スーツのデザイン)が英国的であるために、どうやっても四角いシルエットのスーツになってしまうのです。
 ところが、上でパトリックが着ているジャケットは四角ではなく、三角というか、滑らかな肩のラインから、これもまた滑らかな袖がカーブを描きながら流れています。これのスタイルは、ただ単に肩パッドをなくすというレベルの話ではなく、老舗テーラーが新しいスタイルを受け入れ、研究をし、長年使い続けてきたパターンではない、新しいパターンで取り入れたからに他なりません。

 この「新しいスタイルを受け入れて、研究をする」というのが、パトリック、そして、WWチャン香港の魅力であり、強味です。WWチャンが、香港で最も尊敬され、世界中から支持をされるのは、考え方が柔軟で、日々研究を続けるパトリックが屋台骨だからこそです。
 パトリックは、長い歴史を持つレッドギャングテーラーの誇りと技術を守りつつ、多くの顧客の要望に応えるために新しいスタイルやデザインを受け入れ、WWチャンのエッセンスを盛り込んだうえで、顧客に提案を続けているのです。
 
 また、パトリックは今現在、北京のBrioや東京・香港のBryceland’s & Coとコラボレーションモデルを展開していますが、それも彼が要望を的確に理解し、それを実現し、対応できる技術と柔軟さがあるからこそです。
 下の写真は、パトリックがBryceland’sのためにパターンを引いたBryceland’sオリジナルのMTMスーツで、着用しているのはオーナーの一人である、Kenji Cheung/ケンジです。上のパトリックの写真と比べても、肩の落ち方などがまったく違うことがお分かりいただけると思います。

 ちなみに、日本の方で、パトリックの世界観を体験された場合は、こちらのBryceland’sモデルであれば、
Bryceland’sの東京・神宮前ストアでオーダーが可能です(WWチャン香港のオリジナルハウスカットは香港のショップでのみオーダー可能です)。

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Kenji Cheung/ケンジ

Text and Photos:Moto Kwok, Sally Kwok

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Moto Kwok-fan

Moto was born and raised in Japan and has lived and worked in Shanghai and Hong Kong.
After he graduated from university, Moto started his career as a real estate and investment agent and digital-marketing. He worked for this industries for about six years and afterwards he started own business as marketing and some fashion brand agent.
In 2018, he joined SARTO GINZA as director and now he in charge of the marketing, promotion and sales department.

Menswear enthusiast and movie props, LEGO block, old Kenner/Hasbro Action figures “Huge Collector”