雑誌 Men’s Ex <メンズEX>のWebページ内のコンテンツ、
「Mr.David Diary」に、弊社のオーダースーツをご紹介いただきました。
記事を書かれたDavidさんはサルト銀座店の常連でいらして、かれこれ10年通っていただいています。
今回、Davidさんから「この生地で一着仕立ててほしい」とお願いされたのが、
記事内で紹介されているウール素材のシアサッカー生地でした。
こイタリアの老舗生地メーカー Vitale Barberis Canonico <ヴィターレ・バルベリス・カノニコ>社のもので、
シアサッカーをコットンではなく、ウールで織り上げたという注目生地。
ウールならではの通気性やシワの復元力などがとても魅力的で、私もこの春夏に1着手に入れました。
記事の中では、このウールシアサッカー生地の話から、
我々で誂えさせていただいた Mr.David Model のディテールの紹介もございますので、
ぜひ、ご一読くださいませ。
また、同じ生地やデザインでのお仕立てをご希望される方やお問合せ・ご質問などは、
下記のフォームよりお受けをしております。
Moto Kwok
「プレジデントスタイル/President Style」に、弊社のお直しをご紹介いただきました。
お陰様で、現在、たくさんのお問い合わせとご予約を頂戴しております。
弊社にご相談にお越しいただけます場合は、事前のご予約をいただいたほうが、スムースにご案内が可能でございます。
下記のお電話またはお問い合わせフォームよりご予約できますので、ご確認くださいませ。
電話:03-3567-0016
今回は、サルトの工房長の協力のもと、「お直しの作業」に関して、ご紹介をさせていただきます。
今回、作業を進めたのは、パンツのヒップ周りのお直しになります。パンツはサルトの中でも最も多いアイテムで、さらにお尻回り/ヒップに関するお直しはとても多くご依頼いただいております。たとえば、「ヒップが食い込んでいる」や「ヒップの下の生地がだぶついている」といったご依頼です。
ざっくり、こうした問題を原因を、まず申し上げますと、「尻ぐり」という部分が原因であることが多いです。パンツは基本的に4つのパーツ(左右の前見頃と後身頃で4パーツ)のみで形が作られているため、そもそも立体的な表現が非常に難しいアイテムになります。そんため、立体的にするために曲線的にカットされ、縫われている部分をしっかりと見極めながら、お直しをしていくことが重要です。
さて、ヒップの食い込みや生地のだぼつきのお直しをさせていただく場合、サルトでは、まずはウエスマン(腰帯/ウエストバンド)の一部を分解します。ヒップ部分の修正に対して、どうしてウエスト部分を分解するのかというのは後ほどご説明いたします。次に、わたり(太もも)から尻ぐりのポイントの距離を確認し、ヒップが入る分量を確保します。
そして、この後の工程において、ウエスマンを解いた意味が出てまいります。それは、「ウエストと尻ぐりの線をきれいに引くため」です。中途半端にもとのライン(縫われていた線)に消し込んだりするとふくらみが出てしまうなど、せっかくのお直しが台無しになってしまうため、ひと手間としてウエスマンを解き、きれいな線を引ける状態にまでしたというわけです。
そして尻ぐりの線を引きますが、ここはフリーハンドで引いていきます。フリーハンドの理由は、そのパンツと履くお客様に合う自然なラインを求めているからで、それは定規などでは無理で、フリーハンドで柔軟に引くことが重要だからです。
線を引いた後、必要に応じて生地を裁断し、縫い合わせて、立体的なパンツへと仕立て直していきます。パンツは、「裾上げ」であれば比較的単純な部類のお直し作業となりますが、腰やヒップなどをお直しする場合は、一気に難易度が上がり、経験や知識が物を言ってくるようになります。
サルトでは、上記でご紹介させていただきましたように、お直しの作業自体を丁寧に進めていることはもちろん、「なぜそこにシワができるのか、なぜそこに食い込みが出るのか」といったことの「原因」を見極める知識と経験を持つスタッフが在籍をしております。お直し作業の丁寧さと、的確な原因究明力がサルトの強味なのです。
※最後に、過去に雑誌で掲載されました、腰とヒップ周りのお直しの記事を掲載させていただきます。
スーツやジャケットを着用する機会が減った一方、シャツとパンツのみのスタイルが多くなかったかと思います。
本日ご紹介いたしました、ヒップ周りは、今までジャケットのおかげで隠れていた部分ですので、
ジャケットを着なくなった今、非常に目が行きやすい部分になってまいりました。
ぜひ、気になるパンツがございましたら、お気軽にご相談くださいませ。
*サルトは現在、予約優先でご案内をしております。事前のご予約をお願い申し上げます。
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前回、フィッティングをして導き出した数値などをもとに、まずはレザーを丁寧に解体ししていきます。下の写真は、解体後、サイズを小さくする分の寸法を裁断/カットし、仮止めをした様子です。依頼主の体系に近いサイズのマネキンに着せることで、立体的に仕上がりを確認しています。
ちなみに、レザージャケットで仮縫いを行う場合は、跡の残らないテープで仮止めし、確認をさせていただいております。ウール生地のスーツの仮縫いと違い、レザーは縫ってしまうと針穴が残ってしまうためです。
こちらが完成品の着用写真になります。レザーですので、スーツのようにかっちりと合わせるというよりは、多少ルーズに着れるようのにフィッティングとさせていただきました。すでにヴィンテージになっている商品ではありますが、本人にフィットしたことで、より出番が増え、さらに風合いのあるレザーに育っていくことと思います。
現行のブランドレザーアイテムはもちろんですが、ヴィンテージのレザーのお直しもとても多くお持ち込みいただいております。
ぜひ、お気軽にご相談くださいませ。
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朝晩が冷えてきた最近、レザージャケットの出番がやっとやってまいりました。真冬は心細く、春先は暑すぎるという「着る季節を選ぶ」アイテムであるレザーは、着れるときに着ておきたいものです。
ただ、レザージャケットにおいて、「サイズ感もなにもぴったり!」というものに出会う確率はそこまで高くはなく、”袖が着丈がもう少し長ければ/短ければ、、身幅がもう少し絞られていれば、、、”といった悩みを持つ方は多いかと思います。
今回は、そんなレザージャケットのお直しをご紹介させていただきます。さらに、袖が長くだけや身幅が大きいだけではなく、すべてがオーバーサイズのもので、しかも、フランス軍のヴィンテージ物のお直しとなります。
こちら、サルトのレザー職人による採寸の様子です。レザーの場合、ウールなどの生地と違い、待ち針を使うと針穴が残ってしまうため、こうしたクリップを使って、サイズダウンさせる箇所をつまんでいきます。
今回は、全体のお直しとなるため、ブログで何度かご紹介しております「仮縫い」という工程を行うことといたしました。次回のブログで、完成品のご紹介をいたします。
現行のブランドレザーアイテムはもちろんですが、ヴィンテージのレザーのお直しもとても多くお持ち込みいただいております。
ぜひ、お気軽にご相談くださいませ。
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今回は、最近お持ち込みが増えてきたコートのお直しのご紹介になります。
さらに、一般的なサイズのお直しではなく、サイズ調整をしつつ、「紳士物を婦人物へ」リメイクするというものでした。
お直しさせていただいたコートは、紳士物のシングル仕様で、紳士物であるため、女性であるお客様が着用されると1サイズどころではないほど大きく、ご覧の通り、肩パットの主張もとても強いです。
こちらを、大規模なサイズ調整と合わせ、「シングルからダブルへ」リメイクし、女性でも着られるピーコート風にお直しをさせていただきました。
紳士物から婦人物へのお直しとなりますと、一般的なサイズ直し以上に作業の多い内容となり、袖丈、袖幅、着丈、身幅、肩幅、肩傾斜、肩パット取り外し、芯の取り外しなど、お直し箇所は複数に及びました。また、シングルからダブルへ変更するというリメイクの要素もあるため、今回は、一度仮縫いを行い、完成となりました。
下の写真が完成品となります。
ざっくりと着ていただけるようなサイズ感は残しつつ、肩やバスト、袖など合わせるべきところはしっかりと調整させていただきました。また、なにより前の合わせをダブルにリメイクさせていただくことで、通常のお直しでは詰めきれない身幅周りをすっきりと絞ることができています。
一般的なお直しでは対応しきれない場合でも、「リメイク」というご提案で解決できる場合もございます。
ぜひ、お気軽にご相談くださいませ。
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直線部分以外のほとんどの箇所を手縫いで仕立てられていたわけですが、仮縫い後の本縫いも一部を除いてすべて手縫いで仕立て直しました。職人曰く、襟や袖の縫い付け以上に苦労をしたのが、ポケット部分にデザインとして入っていた極小ステッチの再現とのことです。
一度ステッチを生地に跡が残らないように綺麗にほどき、お直しが完了した後に、そのステッチを元のそれと同じように入れ直すという作業になりますが、ステッチは表から見える部分ですので、ほかの部分とは違った神経を使う作業だったそうです。
もちろん、ステッチを入れないでも着心地や、正直に言えば見た目にもさほど影響しないのですが、「オリジナルのテーラーの雰囲気を再現する」というサルト銀座としてのこだわりは、最後まで突き通させていただきました。
最後にお直し前と後のお写真を並べてみましょう。
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今回は、「メンズライクなトレンチコートを、女性らしいノーカラーコートへ変更」したお直し/リメイクのご紹介。
実はこのお直しは、雑誌「ミセス」2018年11月号の別冊に掲載いただき、その後大反響を頂戴したものになります。
「いいものや大切なものを長く着るために、その時々の自分の感覚とサイズに合わせて変化させる。修理やリメイクはその人の生き方でもあります」
いきなり引用いたしましたこちらの言葉はは、雑誌の中でサルト代表の檀がお話させていただいた我々のお直しに対する考え方です。お直しと人生を重ねることは大げさに感じるかもしれませんが、思い出のあるものを大切に長く使い続けるということは、人生を共にしていうわけですので、あながち大げさなことではないのではと思っています。
当たり前になった「消費し続ける生き方」から少し進んだ(もしくは、立ち戻って)、”良いものを手入れしながら、時にはお直しながら作り変えながら長く使う”という生き方をお直しを通して、お伝えできればと思っています。
さて、そんな思いを胸に、今回のお直し/リメイクも進めさせていただきました。下のお写真をご覧ください。こちらは、レディースのトレンチコートなのですが、デザインがメンズライクゆえに硬い印象があります。こちらをサイズ調整とデザイン変更によって、女性らしいシルエットのノーカラーコートへお直しをしていきました。
着丈やウエストといった単純な部分だけなく、肩幅やアームホールまで調整をする大仕事となり、ほぼすべてのパーツを分解し、一枚の布に戻してから、裁断をしていきました。その後、裁断したパーツをまた一つに縫い合わせていき、見事なノーカラーコートが完成しました。こういった大仕事のお直しは、全体をほどいてから、裁断し、また縫い合わせていくので、ゼロから洋服を作るよりも大変で時間がかかるのです。
そして、完成したノーカラーコートが下の写真になります。装飾を外し、サイズとシルエットを変更したことで、何とも女性らしいコートに生まれ変わりました。
こうして並べると、最初のデザインとの違いがお分かりいただけると思います。サルトでは、サイズお直しではなく、こうしたシルエットやデザインの変更までどんなご相談でもお受けしております。
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今回は「ここまでする?!」といったものをご紹介いたします。
下記の写真のベストをご覧ください。
こちはら、ブランド DRIES VAN NOTENのものですが、実はもともとパンツでした。
上下スーツだったのですが、パンツのサイズが小さくなり、限界まで寸法を大きくしても足りないほどだったため、ベストへ作り替えをしたのです。
上記の写真は、パンツを分解してベストに作り替える途中のものです。
分解途中ですので、もともとパンツであったことも伝わりにくいかもしれませんね。。。
パンツからベストへリメイクする中で、多少生地が余ったので、組上のジャケットの身幅も、パンツからとった生地を使って「身幅出し」を行いました。
パンツはベストに生まれ変わり、サイズの小さかったジャケットは、パンツの記事を使ってサイズを大きくすることで、これもまた蘇りました。
お直しといってもいろいろなやり方があり、こうした「作り替え/リメイク」も一つの方法です。
そのままの形では使うことができなくても、別の形に変化させることでさらに長く使い続けることができる場合もあります。
ぜひ、リメイクなどのご相談もお気軽にご相談くださいませ。
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通常、「仮縫い」という工程は、フルオーダーメイドのスーツを作る際に行われる工程で、採寸数字を元に簡易的に縫製したスーツを一度お客様に着ていただき、細かな部分の調整をしていく工程になります。
お直しの場合、仮縫いという工程が発生することは少ないですが、今回のような大型のお直しの場合や、お客様がご希望される場合は、仮縫いを実施させていたくことがございます。
所々に白い糸が見えるかと思いますが、それが生地を仮止めしている糸になります。この白い糸を解けば、このスーツはまたバラバラの「布」に戻ります。
今回は、カッティングやスタイルが独特なリヴェラーノのスーツであることと、なにより手縫いでのお直しになることもあり、仮縫いの工程は非常に重要でした。
こうして実際に着用していただき、立体的な状態で見せていただくことで、初めて分かる問題点もありますし、すでに把握していた問題点に対しても、改めて確認することができるため、完成度の高いお直しをご提供することが可能になります。
今回の仮縫いの後、職人が「本縫い(実際の糸で縫って完成させる)」を行い、こちらのリヴェラーノは感性いたします。次回は、いよいよ完成品のご紹介です。
文:Moto Kwok-Fan(モト・クオック・フアン)
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